商人欲求

もうすぐ社会人になる学生です。教養は大事。

【ネタバレ御免】劇場版サイコパスを見た感想&考察

ついに念願の劇場版PSYCHO-PASSを見てきたので、感想と考察を書こうと思う。

上映が開始された日の翌日に劇場に足を運んだのだが、意外にも席はガラガラで人気が少なかった。自分も含めておひとりさまが多かったw

 

物語の概要を簡単にすると、日本で運用してきたシビュラシステムを海外で運用するとこうなった(爆)、という感じかな。結果的に海外でシビュラシステムが現地のお偉いさんたちに悪用されていて(具体的に言うと犯罪係数を偽装していた)、そこで虐殺が行われていたことが明らかになり、朱たち公安局がそれはおかしいと摘発し、現地政府を処分するというどんでん返しをおこなう。ラストシーンの大どんでん返しがみていて気持ちよく、海外勢ざまぁwwwってかんじに公安局も銃で撃ちまくってた。

まさか劇中で槙島が登場するとは思っていなかった。コウガミが槙島と対話する妄想シーンは、1期のなつかしさを感じた。

ラストの朱とお偉いさんが対峙する場面では、「罪のない人間を死なせることは先人たちが作り上げてきた歴史に背を向けることだ。だからこれ以上殺人を行ってはいけない」というようなセリフが朱の口から出た。このセリフを聞いたとき、かつて日本がしてきた戦争を思い出した。暴力・武力こそが上等と言われてきた時代があったが、現在はそのようなことは決して許されない。シビュラシステムは数字がすべてであり、数字の大小がその人の存在価値を決める。今でいうテストの点数みたいなもので、点数が良ければ優等生、悪ければ落ちこぼれとみなされてしまう。犯罪係数だけをみて人を排除するシビュラの行為は、罪なき市民を巻き込む戦争と同じなのではと思った。戦後70年を迎える今年にとってテーマ性を含んだふさわしい作品となったのでは。

劇場版は予想していたものよりもとても出来が良く、海外へ輸出されたシビュラというテーマも良かった。現代の教養として見るにふさわしい作品であると心から思う。もう一度劇場に足を運んでもいいくらいだし(設定資料集がもらえるのもあって)、円盤がでリリースされたらなおさらほしい。